肺がんの種類と性質
肺がんにはいくつかの種類があり、がん細胞の種類に応じて小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2つに分けられます。さらに非小細胞肺がんは、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分けられます。
非小細胞肺がんには、がん細胞の異常のある遺伝子(ドライバー遺伝子)に応じたタイプ分けがあります。非小細胞肺がんの治療を検討するときは、どのタイプの遺伝子異常かを調べる必要があります。
- メモ:ドライバー遺伝子とは?
- がん細胞は分裂を繰り返して増殖します。これにはいくつかの遺伝子の異常(変異)が影響していることがわかっており、がん細胞の増殖にかかわる遺伝子をドライバー遺伝子といいます。
- 肺がんではEGFR(イージーエフアール)というドライバー遺伝子の変異がもっとも多く、他にALK(アルク)融合遺伝子など、数種類のドライバー遺伝子変異が知られています。
EGFR遺伝子とがんの関係
~EGFR遺伝子の変異とは
EGFR(上皮成長因子受容体)は、細胞の成長(増殖)を促す重要な役割をもつ細胞にあるたんぱく質です。正常な細胞のEGFRは細胞を増やす信号のスイッチのオン/オフをきりかえることができますが、がん細胞では、このEGFRの構造が変異し、スイッチが「常にオン」の状態になっています。
EGFRの構造の変異には、さまざまな種類があります。EGFRを形作るEGFR遺伝子の中にあるエクソン19という部位の欠損や、エクソン21のL858Rという部位の変異などがあり、非小細胞肺がん患者さんの35%にEGFR遺伝子変異があるといわれています1)。
- 1)Serizawa, M., et al. Cancer 2014; 120: 1471-1481.


EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者さんへの治療法
EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの治療は、単剤療法や併用療法など、複数の治療方法から選択されます。
リブロファズ®とラズクルーズ®又はライブリバント®とラズクルーズ®の併用療法は、 EGFR・ MET阻害薬の皮下注射薬(リブロファズ®)又は点滴薬(ライブリバント®)とEGFR阻害薬の経口薬(ラズクルーズ®)を併用した治療法です。
リブロファズ®とラズクルーズ®又はライブリバント®とラズクルーズ®の併用療法


その他の治療法
- 〈単剤療法〉
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- EGFR阻害薬(経口薬)
- 〈併用療法〉
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- 血管新生阻害薬(点滴薬)+EGFR阻害薬(経口薬)
- 抗がん剤(化学療法剤)+EGFR阻害薬(経口薬)
